素人には解りにくい建物調査診断の基準

お宅の屋根が危ない、張り替えないと今にも瓦が落ちてきます、緊急な屋根の張り替えが必需です。
と、建築会社らしい作業着を着た、高感度満点の青年がインターフォン越しに話しかけてきました。
その口調がいかにも親切で切迫感があったのでついドアを開けてしまいました。
青年曰くこの地域を建物調査診断で回っているとのことでした。
青年は、屋根に上って詳しく調査したいのでこれから親方を連れてくる、調査結果を親方が説明するからと言いました。
地域を建物調査診断が回っていることも知らなかったし、居住して30年、屋根の張り替えなど一度も考えたことがなかった私は、突然の告知に翻弄されながらも、瓦が落ちてきたらご近所に迷惑がかかってしまうだろうとの不安からその親方さんからの説明を聞くことにしました。
一度姿を消した青年は、間もなく親方という中年の男性と同僚らしい若者を5人連れて戻ってきました。
彼らは素早い身のこなしで屋根に上り何やら調査しているようでした。
マンション大規模修繕や建物調査診断など建築総合コンサルタント / 三衛建築設計事務所しばらくしてその親方さんから、あの青年が言ったことと全く同じ説明を受け、とにかく緊急に張り替えが必要ですと念を押されついに屋根の張り替えの契約をすることになりました。
その工事は約ひと月かかり、その間ご近所からひっかっかちゃったのねという言葉を何度も聞きました。
建物調査診断と言って訪問し、無駄な工事をして収入を得る業者が増えていると言うのです。
果たして私は引っかかったのか否かわかりませんが築30年の我が家の屋根はピカピカになりました。